英語は得意、でも高専の壁は高かった。彼が掴んだ逆転の鍵とは。

 

 

 

中学3年の冬、彼は焦りを感じていました。

 

 

英検二級を取得しているほど英語が得意だった彼ですが、志望校である岐阜高専の過去問では70点台をうろうろ。

 

 

特に長文読解になると、内容の細かい理解に苦しみ、選択肢の絞り込みでつまずくことが多く...

 

 

合格圏内にはまだ届かない点数。

 

本人も「このままじゃまずい」と危機感を抱いていました。

 

 

 

そこで、冬休み期間中、彼と一緒に課題をひとつずつ洗い出しました。

 

そして取り組んだのが、市販の長文読解テキストを使った個別指導による“徹底精読講座”。

 

 

ただ読むのではなく、文構造を丁寧に分解し、主語・述語・修飾関係をすべて把握する。

 

意味のつながりを一文一文確認しながら読み進めるスタイルで、文章全体の理解力をじっくりと養っていきました。

 

 

はじめのうちは「こんなに丁寧に読むの?」と戸惑っていた彼も、回を重ねるごとに文章を読み解く目が変わっていきました。

 

 

英文の中で筆者の意図や論理展開をつかむ力がついてくると、選択肢を見たときに「消去法ではなく、正答を選べる」自信が芽生えたのです。

 

 

 

冬休み明け、再び取り組んだ高専の全5年分の過去問では、平均90点まで得点が伸びました。

 

 

そして迎えた本番。試験後の自己採点では89点。

 

「やり切った」という表情で、結果を待つ彼の姿には、以前の不安な様子はもうありませんでした。

 

 

 

そして合格発表の日――彼の受験番号は、岐阜高専の合格者一覧にしっかりと載っていました。

 

 

努力を重ね、自分の弱点と正面から向き合った彼の姿勢が、合格という形で実を結びました🌸